熊本城の歴史・特徴
熊本城は1601年、初代藩主の加藤清正によって築城されました。
「天下の名城」や「難攻不落の名城」とも呼ばれる日本三名城の一つです。
築城当時は現在の姿よりも非常に豪壮雄大で、周囲は約5.3キロ、総面積は約98万平方メートルにも及んだといいます。
29の城門、18の櫓門、49の櫓を備え、実戦に適した攻め込まれにくい構造になっているのが大きな特徴です。
初代城主の加藤清正は、城郭だけでなく城下町の整備にも力を注ぎました。
彼の指導した灌漑や治水は今にも伝わっています。
なお、熊本城は石垣の美しい曲線美で有名で、武者返しという上に行くにつれて傾斜が急になった構造をしています。
西南戦争のときには攻め入る薩摩軍から50日以上もお城を守り抜きました。
しかし、最終的には原因不明の出火で焼け落ちてしまいます。
天守閣などの主要な建物はすべて焼失してしまい、現在の姿は市民たちの寄付金によって1960年に復元された姿です。
熊本城の見どころ
現在の熊本城は1960年に再建された鉄筋コンクリート造の現代的な建物ですが、その構造やデザインは細部に至るまで当時の姿を忠実に再現しています。
見どころは3層7階の大天守で、高さは32メートルもあります。
また、遠くから見ると黒を基調としているように見える、渋柿塗りの下見板で囲まれた白の漆喰壁も見ものです。
大天守の石垣の後に建築された小天守も、見どころの一つに数えられます。
こちらは地下1階を含む2層5階建てで、高さは19メートルです。
市立熊本博物館の分館が天守閣の内部にあり、西南戦争やお城ゆかりの品々が展示されています。
また、最上階の展望台から一望する熊本市の風景も外せません。
熊本城へのアクセス
熊本城には市電かバスで行くのが便利です。
JR熊本駅からの場合、市電は交通局前行きか健軍町行きに乗ってください。
花畑町か熊本城・市役所前で下車します。
所要時間は10分ほどで、運賃は大人170円です。
バスの場合、熊本駅前の1番乗り場からバスに乗り、桜町バスターミナルで下車します。
桜町バスターミナル経由のバスならどれでも桜町バスターミナルに停車するので安心です。
所要時間は10分ほど、運賃は大人160円です。
また、バスには「しろめぐりん」という熊本城周遊バスもあります。
熊本駅前のバス停で乗車すると、熊本城二の丸駐車場まで辺りを周遊しながら連れて行ってくれるので観光に便利です。
JR上熊本駅からの場合も、市電は交通局前行きか健軍町行きで、花畑町か熊本城・市役所前で下車します。
また、バスの場合、壺井橋経由のバスに乗ります。
下車は同じく桜町バスターミナルです。
なお、熊本港から行く場合はシャトルバスが出ているので便利です。
路線バスもあり、桜町バスターミナル経由なら全便桜町バスターミナルに停車します。