丸亀城(香川県)

丸亀城公式サイト
画像引用元:丸亀城公式サイト(https://www.marugame-castle.jp/)

築城400年を誇る丸亀城は現存する木造天守十二城の一つです。
この日本一小さい天守は国指定重要文化財に指定されています。

丸亀城の歴史・特徴

標高66mの亀山に築かれた丸亀城。石垣は日本一の高さを誇り、石垣の名城とも呼ばれます。
1597年に生駒親正と息子の一正とともに5年がかりで築城しました。丸亀城の本丸と石垣は築城当時のまま残っています。
その後、徳川幕府が発布した一国一城令により丸亀城は一度廃城となりますが、1641年に藩主となった山崎家により再建が始まり、次の京極家によって完成しました。
天守の形は層塔型と呼ばれる五重塔のように、同じデザインの建物が積み上げられた構造です。

丸亀城の石垣は江戸時代初期の城郭石垣が最高水準に達した時代に作られたもので、当時の技術の高さがうかがえます。石垣の頂上に行くにつれて垂直になるよう、反らせる扇の勾配は見ておきたいところです。
武者返しとの別名を持ち、防御の役割もはたしています。この扇の勾配は熊本城や名古屋城、姫路城などでも取り入れられるほどのものです。
また、石垣の多くは打込ハギという、石の接する分を削って仕上げる技法を用いています。さらに強度を高めるため、石と石の間に間詰石を入れて隙間を埋める補強もされています。

1896年に藩主御殿焼失があり、1876年ごろに隅櫓や渡櫓が取り壊されました。
そのため、丸亀市では丸亀城の隅櫓や渡櫓、藩主御殿の完全復元を目指しており、これらの建物が撮影されている写真を探しています。
いまのところ、江戸時代に撮影された写真は見つかっていません。時代が時代のため厳しいと思いますが再現してほしいですね。

丸亀城の見どころ

現在、見ることのできる天守は京極家によって作られたものです。
天守の構造は三層三階になっていて、外観は真っ白な漆喰と底部の板張りがアクセントとなっています。
幕府に対して戦のための天守ではないとアピールするために、御三階櫓と称していました。こうした御三階櫓は弘前城や高田場など江戸時代に多く存在していたようです。

丸亀城には天守を含め、3件の現存する建築物が存在し、それぞれが重要文化財に指定されています。
城門の大手二ノ門は江戸時代に建設された城門で正面玄関の役割を担っていました。また、大手一ノ門は太鼓門とも呼ばれ、正午を知らせる太鼓が今でも響いています。

丸亀城の周辺を遮る山や建物がないため、360度のパノラマで瀬戸内海や飯野山などの絶景が見られます。

丸亀城へのアクセス

JR丸亀駅より徒歩約15分