白河小峰城(福島県)

白河市公式サイト
画像引用元:白河市(http://www.city.shirakawa.fukushima.jp/page/page001390.html)

奥州の名城と呼ばれた白河小峰城。
幕末の戊辰戦争で焼失していましたが、1991年に当時の資料に基づき三重櫓が再建されました。
今回は白河小峰城について紹介します。

白河小峰城の歴史・特徴

白河小峰城は日本100名城のひとつとして数えられる総石垣づくりの城です。
盛岡城、会津若松城とともに東北三名城のひとつとしても数えられています。

結城親朝が14世紀中ごろに城を構えたのがはじまりとされ、江戸時代に初代藩主丹羽長重が1632年に4年の歳月をかけて完成させました。
以後、松平定信をはじめ7家21代の城主がいます。松平定信が水利開発をかねて作った回遊式庭園は一般にも開放されたことから日本最古の公園といわれました。

その後、1868年の戊辰戦争で焼失します。
1873年の廃城令では存続処分となりますが、石垣や土塁、水堀などを残すだけでした。

1991年に三重櫓、1993年には前御門が史実に基づき忠実に復元され、城の再現ブームの先駆けとなりました。
復元に使用された木材は戊申の役で激戦地となった稲荷山のもので、床や柱には当時の弾痕が残っています。

2011年の東日本大震災により、石垣が崩落。三重櫓も損害を受け立ち入り禁止となります。
状況の記録や崩落した石材の撤去作業ののち、石垣積みかえ工事が行われました。
2015年に三重櫓は修復工事が終わり、入場できるようになります。
2019年3月27日をもって復旧作業が完了しました。
本丸の入り口にあり検問を行っていた清水門。東日本大震災により一部が崩れた部分を2020年に復元計画がスタート。
順調に進めば2023年に着工し、2024年の完成を目指すとのこと。材料は江戸時代と同様にケヤキを使う予定ですが、規格にあうものがなければ完成時期を伸ばす予定です。

白河小峰城の見どころ

白河小峰城の見どころは幾重に重なる黒い屋根と白壁はりりしく映ります。
高さは14mで東北地方では珍しい総石垣造りの城です。
そして、石垣も見どころのひとつです。白河で採掘された白河石を使って同心円状に積み上げられています。
この積み方は谷積みといわれ姫路城や名古屋城でも同じ方法で積み上げられています。

春の恒例行事として桜まつりが開催されます。晴れた日には桜のピンクと青い空、白河小峰城の白壁が美しく見応え十分です。
桜まつりでは川越藩火縄銃鉄砲隊保存会による甲冑を装備してのパレードや火縄銃の実演で盛り上がります。
夏に開催される納涼花火大会では、400発の花火と白河小峰城のコントラストが見どころです。

白河小峰城へのアクセス

JR東北本線白河駅から徒歩約10分