城ガールってなに
最近何かにハマっていたり好いている人のことを〇〇ガールなんて呼び方をします。
その1つに城ガールと呼ばれるものがあります。
歴史が好きな女性を歴女と呼びますが、歴女と城ガールが同じもののように感じている人も居るかもしれません。
歴女と呼ばれる人たちは、どちらかというと歴史の中で活躍していた戦国武将を好む人たちが歴女と言われている一方で、城ガールの人たちは人物よりも城自体が好きである人たちのことを指しています。
城はもちろんですが、その外観に加えて石垣や城の構造・その時の時代背景など城に関係しているさまざまな事柄について興味を持ち好むという特徴を持っているのが城ガールの人々です。
石垣の城
日本の城で特に特徴的なものといえば石垣が上がります。
海外にも石垣というものは存在していますが海外の石垣は建物や敷地を囲う役割で使用されています。
それに対して日本のお城に使用されている石垣というのは建造物の基礎に使われており、石垣がこういった使い方をされているのは日本だけであると言われているほど世界的に珍しいものです。
石垣を積み上げる際には大きさの違う石を大量に使用していますが、積み上げられている石が上手に収まるように計算されています。
石垣を積み上げるためには人はもちろん大量の石も必要だったため大名の権威や豊かさを象徴するものでもありました。
土の城
土の城というのは山城や山の麓にある平山城などといった山の地形を生かして作られた城のことを指しています。
こういった城は、山に流れている川や断崖絶壁など自然の地形の力を借りて敵の進入を阻むため天然の要塞となっていました。
日本では40,000~50,000程度の城が建てられましたがその数の9割は山城だったと言われています。
ただし山城というのは基本的に役目が終わったら壊されてしまうことになっていたので現在日本で取り壊されずに残っている山城というのはそう多くは残されていません。
黒い城
お城の色というのは大きく分けると白と黒の2つです。
黒いお城に当てはまるのは、城の下見板と呼ばれる部分を漆喰で塗り壁の上に張っている形式のお城のことを指しています。
例外もありますが、こういった形式のお城は豊臣秀吉が太閤であった時代に築城されていたと言われている形式のお城です。
壁に下見板を張ると、耐久性が向上するというメリットがあります。
また黒い下見板の存在によって、金箔の瓦が映える効果もあります。
金箔の瓦が生えることでより豪華な印象を与えることができるので、黒い城というのは権威を象徴するという意図も含まれていたと考えられています。
このように城と一括りにしても、異なる特徴を持った城が存在し時代背景などその時その時で城の見た目や構造などにも大きな違いがみられるのが城のおもしろいところです。