海外にも日本のように城が多く残っています。造形を楽しむのもいいですが、お城が建てられた背景や歴史を知るとより楽しめます。
海外にも城巡りという趣味があり、外国からの多くの観光客が日本の城に訪れています。
また、ヨーロッパ城巡りのツアーもあるので、各国のお城を巡ることも可能です。
ドイツ・ノイシュヴァンシュタイン城
ドイツ観光の定番といえるノイシュヴァンシュタイン城は、ディズニーランドのシンデレラ城のモデルとして世界中から観光客が訪れます。
伝統的な建築様式に見えますが、築城は19世紀と割と最近に建てられています。石造りでなく鉄筋コンクリートで建てられた城です。
城主だったルートヴィヒ2世は幼少のころ、読書ばかりをしている子どもでした。特に古代神話や騎士物語が好きだったそうです。
その後、バイエルン王になりあこがれだった中世の城を再現するため、ノイシュヴァンシュタイン城を含め豪華な城を建築していきます。
当時、バイエルンは戦争に負け多額の賠償金があるにもかかわらず、城の建築を望んでいました。
実はノイシュヴァンシュタイン城が完成する前にルートヴィヒ2世は他界したため、未完成のまま工事は中止されます。
ルートヴィヒ2世は死後、ノイシュヴァンシュタイン城は取り壊すように命令していたそうですが、今ではバイエルンの観光名所として多くの人が訪れるようになりました。
ノイシュヴァンシュタイン城への移動手段はバスか徒歩、馬車の3つがあり、バスなら5分程度で城の近くに行けます。
イギリス・コンウィ城
イギリスの北ウェールズにあるコンウィ城は天空の城ラピュタの舞台の参考にされたそうです。1986年に世界遺産に登録された荘厳で厳格な雰囲気を醸し出しています。
コンウィ城は13世紀後半に、ウェールズ遠征の拠点のためイングランド王のエドワード1世によって建築されました。
城のまわりにはコンウィ川と背後に山が障壁となっていて、3kmにもおよぶ城壁に囲まれ非常に強固で難攻不落の城としても知られています。
城内にはエドワード1世と王妃の住まいがあり、2階には王の間、謁見の間などの跡が残っています。
建築当時はイングランドから多くの商人や職人を呼び新しい街を作りました。ただし、この街はウェールズにありながらウェールズの人は住むことができなかったそうです。
保存状態もよく、当時の様子が感じられます。
2019年に姫路城のある姫路市とコンウィ城は日本とウェールズの文化、観光の相互交流を促進するため姉妹都市となりました。