現存していないお城の跡地へ行こう

城跡

かつてお城のあった城跡も見どころがたくさんあります。
石垣や堀だけの定石を見て当時の情景を想像することで、そこにいた人々の思いに触れられるのが魅力です。
今回は城跡について紹介します。

安土城跡

国指定の特別史跡となっている標高199mの安土山一帯にある織田信長の居城跡です。
1576年に3年の歳月をかけて完成しますが、本能寺の変で焼失し石垣のみが残っています。

城の外面は各層が朱色や青色、白色になっていて、最上層は金色だったといわれています。
天守は権力の象徴として建てられることが多く、城主が居住された例はほとんどないとのこと。
しかし、信長は安土城の天守に住んでいたのではと推測されています。
理由としては、天守の部屋に障壁画が飾られていて、金具も装飾されるなど華やかな内装でした。
当時の最高技術を集大成して作られたといわれます。
また、通常の天守に不要な畳敷きの部屋があり、普段から使われていることから信長が住んでいたと推測されるわけです。

天守跡には礎石群が見られ、大型の礎石が全部で111基あり、大きさや配置から建物の構造をイメージできます。

天守は完成からわずか3年で焼失したため、資料がほとんど残っていません。
復元を望む声はありますが、難しいのが実際のところです。

安土城跡へのアクセス

JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩25分
名神竜王ICから20分
※無料駐車場有

竹田城跡

兵庫県朝来市にある竹田城跡は標高353.7mの古城山山頂に築かれた全国屈指の山城です。
古城山の形が虎が身を伏せているように見えることから別名虎臥城とも呼ばれます。
1441年頃に築城されたとされ、石垣はなく土のお城だったそうです。
その後、生野銀山での採掘が本格的になると領有権として重要なお城になります。
豊臣秀吉の支配下に置かれると家臣の赤松広秀によって改修されました。
関ヶ原の戦い後、広秀の死と共に廃城となり、今の姿となります。

竹田城跡は山頂にあるため、アクセスは大変です。
車やタクシー、バスで直接、山頂に行くことはできず駐車場から徒歩20分ほどかかります。
また、観光客の増加により週末は大変混雑します。時間に余裕を持って行動するといいでしょう。

見どころの一つである雲海が出やすいのは9月~11月の明け方から午前8時ごろです。
さらに天気がよく風が弱いことが条件となっています。

冬は積雪があるため、積雪による入山規制や入山禁止になるので、公式サイトを確認しましょう。
また、テントの持ち込みは禁止です。マナーを守って登城しましょう。

竹田城跡へのアクセス

JR竹田駅から徒歩40分
和田山IC下車して約10分
※駐車場有